☆半値、八掛け、二割引☆

☆商品を現金化しなければ終われない☆

まずは、商品を売り切る、ということについてです。
小売りの世界では古くから「半値、八掛け、二割引」という言葉があるように株式投資の用語だという説もあります、なかなか売れない商品はだんだんと売価を下げ、最終的には当初の30%程度半値[= ○・五]×八掛け「=O・八」×二割引 [= 0・八] = 0,32
にしてでも、何とか売り切るようにするのが普通とされていました。
なぜなら、商品を現金化しないことには、商売を継続して回していくことができないからです。一般的に小売店というのは最低でも、在庫を年に四回転させることを目指しています。ごく単純に言ってしまえば、春物を売って夏物を仕入れる、そして夏物を売って秋物を仕入れる、そんなサイクルを回していくということです。
勝ち組店でも、大きく事情は変わりません。最初は当然のことですが正規の価格で間品を店頭に並べますが、なかには売れ足の遅い商品も出てきます。
販売商品はすべてPOS管理されていますから、本部で店ごとに商品それぞれの消化率をチェックして、数字の上がらない商品については完価を下げるように指示がくるのです。
最初の下げはファースト・マークダウンと呼ばれ、二割程度の値下げを行ない、それでも動きが悪ければ、セカンド・マークダウン、サード・マークダウンと続けていき、当初の八割引程度でクリアランス、それでもダメなら福袋などに入れてしまうという、五段階くらいで売り切るようにしています。

☆消化セールで安さは訴えても安っぽくは見せない☆

バイヤーさんたちは「これは売れるぞ」と思うものを仕入れてくるわけですが、そこは人間のすることですから見込み違いもあります。
またアパレルでいうと、同じアイテムでも白やグレーやネイビーなどが安定して売れるのですが、それらだけで売場をつくると地味な感じになってしまいます。そこで売れ筋の色とのバランス上、必ずしもよく売れるわけではない鮮やかな赤などの商品を加えて仕入れます。「差し色」と呼ばれるものですが、これはどうしても残りがちになるのです。
こうした商品を売り切るには、やはりそれなりの細かいテクニックが必要になります。
たとえば、正規の価格で売るいわゆるプロパー商品の場合、値札を隠すようなつけ方をしますが、セール品の場合は価格を訴えるわけですから、値下げしたことがわかる値札をより見やすいようにして付け替えます。
同様の主旨で、セール品はコーナーをつくり、そこのゴールデンラインにPOPを飾り、安さをアピールします。売り尽くしのセールなどではさらに安さを訴えるPOPとして、「〇〇円」というセールシールを蛍光色でつくって使いましたが、かなり効果的だった記憶があります。
ただし安さを訴える一方で、商品が安っぽく見えることは避けなければなりません。そのためには、商品陳列をきちんとする必要があります。
いかにもセール品という商品はお客様に訴えかける力が弱いですし、お店のブランドイメージを落としかねません。棚陳列であれば左右対称の原則を守るなど、売場を崩し過ぎないようにするのです。
店頭でワゴンに商品を積み上げるというのは、安さを訴えるのに効果がありますが、あまり強力に「安売り店」というのをお客様に意識づけてしまうと今後、セールになるまで購買をえられてしまうことにもつながりますので、注意が必要です。
セールの最終段階でよく使ったのは、ハンガーにかけた商品を吊していくラウンダーと
いう目で、これだと商品が抜けになってもあまり汚い感じにはなりません。