つい口が滑ってしまったとき、どうする?

いってはいけないことを、つい口が滑っていってしまうことがある。うっかりして、相手の親友である人の言動について、非難めいたことをいったようなときです。いってしまった後で、その人が相手の学生時代の同級生であることに気がついたが、まさに後の祭りです。「いけない」と思っても、もう取り返しがつかない。気詰まりな状況におかれてしまいます。しかし同時に、相手ないしはその場にいる人が、失言に気づかなかったのではないか、とワラにもすがる思いを抱くこともある。
もちろん、誰の目にも明らかな失言の場合には、即座に非礼を謝るべきである。くどくどと言い訳がましいことをいわないで、とにかく平身低頭して許しを乞うのです。
なぜ失言に至ったかについて理由を挙げたりして釈明すればするほど、失言のポイントが鮮明になります。逆に、問題を大きくしてしまう結果になると思います。
人に継群を与えるような発言であったなどといって、 自分を弁解しようとすることがあるが、言語道断です。 解釈を誤った人のほうが悪い、といわんばかりだ。 よこしまな考えを持っているから悪く解釈した、と決めつけるのと同じである。

失言のときは、自分が一〇〇パーセント悪かった、と率直に認めるべきです。
悪いことをしたときに、小細工で体裁を整えようとするのがいちばんよくない。卑怯な人だと軽蔑される。ずるい人であるから信用できない、という婚印を押されてしまうだけです。
また、目の前にいる人が失言をしたときは、どのように対処したらよいか。かなり以前であるが、私が連れていったことのあるレストランについて、相手が瞬間的にその事実を忘れていて、料理の質がよくないといったような話をしたときです。失言を正面から指摘して責めたのでは、騒ぎになるだけである。失言はうっかりしていったことです。 意図的なものではなく、ましてや悪意はない。いった本人の顔には、後悔の様子が明らかに見てとれる。
したがって、そのような場合の失言は、できるだけ「なかったことにする」のがよい。
すなわち、気がつかないふりをして無視する。話が続いているときは先を促すかたちで、話が途切れないような雰囲気にしていく。突如として話題を変え
るのは、失言をカバーしようとする意図が、逆に顕著になってくるのでよくない。
人の失言をあげつらうのは、 の骨頂です。「触らぬ神に崇りなし」を信条として知らぬふりをし、静かに忘却のかなたへと追いやる雰囲気づくりをするべきである。

「つまらない冗談」への切り返しは?


冗談をいうときは、ただ単に自分が思いついたので面白がっていうときもあるが大体は人を面白がらせようと思っていう。目の前にいる人を喜ばせようとしたり、その場の雰囲気を盛り上げようとしたりしている。すなわち、もともとの意図は、よりよき人間関係を目指した善意から発している。積極的なアプローチです。
したがって、冗談に対しては好意的に反応するのが原則である。面白い冗談であったら笑い、面白くなくても笑顔ぐらいは見せる。相手が喜ばせようとしていっているのであるから、 その「厚情」に対しては、それなりに感謝の意味を込めた反応をするべきです。たとえ、駄じゃれであっても、できるだけ積極的に解釈して笑おうとしてみる。 せめて苦笑ぐらいはして、何らかのはっきりとした反応を示す必要がある。もちろん、 親しい友だち同士であれば、面白くも何ともないといって批判をすることもある。しかし、そのようなときは、その批判自体に「ふざけ」の要素があって、ほかならぬ元談になっている。
きちんと冗談に対して冗談を返すというやりとりが行われている。

すなわち、友好的なコミュニケーションが成り立っている。会話を活発にし、座を盛り上げるのに一役買っているのだ。友人同士ならではの呼吸が合っている状態であります。
いずれにしても、人の冗談に対して無表情なのは、座を白けさせるだけだ。冗談だと思ったら、笑みを浮かべて聞けばよい。何人か人がいて、ほかの人が笑ったら、重要な問題について話しているのでない限り、自分も笑顔を見せる。冗談の意味を詮索するのは野暮だ。
つまるところ、冗談は冗談である。無駄口であり、ふざけているのです。その場の雰囲気を明るくしようとする意図であるから、その意図に従う。無駄口に対して真剣に対応する必要はないし、してはいけない。
少しまえ、ニューヨークで初めてミュージカルを見た人の話です。連れていった友人は滞米経験も長く英語に堪能なのだが、舞台上の台詞にはスラングが多く、完全には理解できない。特に聴衆が笑う部分は難解で、まったくわからない。しかし件の人は、皆と一緒に声高らかに笑っている。舞台が終わった後で、その語学力に感心した旨をいった。 すると、件の人物も舞台上の台詞はまったくわからなかったのだという。皆が笑っているので合わせて笑っていただけだが、それで十分楽しかった、というのです。
いい加減のきらいがあるが、人と一緒に楽しむ術としては、必ずしも悪くない。

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