新型コロナウイルスの影響を受け2020年の転職市場はどうなるか

新型コロナウイルスの影響で、大企業の未経験/ポテンシャル求人が減少する可能性

コンサルティングファームへ支払われる予算が削られたということは、大手企業が緊縮財政に入ったことを暗示します。いつ新型コロナウイルス感染症が沈静化するか見えないこの状況で、出費を減らすのは合理的な判断でしょう。

緊縮財政中の企業は、採用人数も絞る傾向にあります。おそらく企業は急ぎ必要なスキルを持つ人材の採用は続けますが、業界未経験者へのポテンシャル採用は激減すると予想したほうがよいでしょう。

転職エージェントとして勤める社員は「いま、転職活動を急ピッチで支援している。おそらく今が最後に未経験者を転職先へねじこめる時期。これを過ぎたら、スキルのない中途や、部署の異なる転職は難易度がかなり高くなる」とあせりを見せています。

会社員として働いた経歴があるためいくつか転職エージェントとつながりが残っているのですが、この数年音信不通だったエージェントから急に複数連絡が来ています。転職エージェントは転職を支援して手数料を貰うビジネスですから、いまノルマを達成しないと売上が立たないと見たのでしょう。

新型コロナウイルスの影響を受ける前に転職するならラストチャンス、かつ困難な道を覚悟せよ

最近、新型コロナウイルスに対する自社の反応に失望し、転職したいとご相談をいただくことが増えました。

幹部社員だけリモートワークで、現場社員だけ意味もなく出社させられている

高齢者の家族がいるからリモートワークをしたいと相談したところ、高齢者の家族をどこかへ引っ越しさせろと言われた

4月にも入って、未だに飲み会をやっている

など、確かに失望させられるであろう理由であり、転職したい気持ちは理解できます。

一方、転職の間口はどんどん狭まっています。いまは、転職で飛び込むならラストチャンスです。

また、転職後に険しい道が待ち受ける覚悟も必要です。不況では社内稟議が厳しくなり、大規模プロジェクトが小さなテストプランにとどまったり、すでにある案件の継続だけになったりします。そうすると、転職者のスキルを積める経験が減ってしまいます。転職者は最初の数年でスキルを積めなければ、次の好景気が来てもほかのプロジェクトを任せてもらえず、キャリアで苦労しやすくなります。

この数年、転職市場は好景気が続いていました。ですからみなさんも「まさか」と感じられるかもしれません。ですが、警戒して損をすることはありません。自分のキャリアを守り育てるために、最大限の対策を取ってください。